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令和4年春季展
金工の茶道具と釜の魅力
茶の湯で使用される道具はさまざまな素材から作られていますが、この度は”金工の茶道具”にクローズアップした展覧会を開催いたします。
「古銅桔梗口花入」は明時代の作で中国より将来されました。室町時代は仏具や座敷飾りとして用いられ、足利義政所持と伝わります。古銅は銅や錫を主とする合金で、古代中国の青銅器の要素が取り入れられることが多く、胴部には精緻な獣面文(饕餮文)が施され見どころとなっています。
舶来の金工品は花入に限らず「砂張二重青海水指」もその一つです。砂張とは銅に錫や亜鉛を加えたもので、輸入品は南蛮砂張などとも呼ばれます。器形により花入・香合・菓子器にも見出されますが、本作は塗蓋が添えられ水指として用いられてきました。
金工の茶道具で欠かせないのが釜です。室町時代の茶釜の生産地として筑前(福岡)の芦屋と佐野(栃木)の天明が知られるほか、利休の時代に京都では与次郎や道仁ら釜師が活躍しはじめます。利休が釜肌をあえて荒らすように指示したとの話が残るように、「阿弥陀堂釜」は代表的な利休好みの釜で与次郎の作です。
このほか建水・蓋置・炭道具を中心に、9代中川浄益作の南鐐の火舎が添う「南京赤絵鶴丸文香炉」や、金継が景色となっている「井戸脇茶碗 銘 長崎」など、およそ50点を展示いたします。
会期 | 2022年4月1日(金)〜7月18日(月・祝) 前期:4月1日(金)〜5月22日(日) 後期:5月25日(水)〜7月18日(月・祝) |
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古銅桔梗口花入 東山御物
芦屋松竹地紋真形釜
主な展示品 |
南京赤絵四方鶴丸文香炉 (南鐐火舎:9代中川浄益作) 阿弥陀堂釜 与次郎作 砂張二重青海水指 鉄糸目菱口燗鍋 仁清窯鶏蓋添 唐物鉄鋼食籠 |
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※今後の情勢により、予定が変更となる可能性がございます。