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令和3年(2021)早春展
「茶道具のアニマルデザイン
―十二支・神獣・禅にまつわる動物―」
動物意匠が施されたさまざまな茶道具を中心に取り上げます。動物が描かれた茶道具といえば、十二支をあらわしたものが多く見られます。特に、令和3年の干支である牛のほか、龍や鳥などはさまざまな器物に施される動物です。
俵屋宗達筆「野牛図」(前期展示)や中興名物「交趾台牛香合」などは自然な牛の姿があらわされ、永楽保全作「騎牛帰家図茶碗」では、禅の入門書にあたる『十牛図』から題材をとった牛の文様が描かれています。これは茶の湯と禅宗が密接に関わってきたことが影響していると思われます。
この他、辰の鋳出された西村道也作「雲龍釜」、猿が描かれた「猿鶴蒔絵茶箱」(後期展示)、酉がかたどられた「鉄糸目菱口銚子 仁清鶏蓋添」など、十二支に関わる文様のある茶道具を中心に紹介します。また、龍と共に神聖な獣として扱われてきた獅子や象があらわされた、仁清「獅子蓋砂金袋水指」や「古銅象耳花入」などもあわせて、前後期で50点あまりの作品を展示します。
さまざまな器物に表現されたユーモラスな動物の姿かたちを楽しんでいただければ幸いです。
会期 | 令和3年(2021)1月8日(金)~ 3月21日(日) 前期:1月8日(金)~ 2月14日(日) 後期:2月16日(火)~ 3月21日(日) |
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俵屋宗達筆「野牛図」(前期)
柴田是真筆「意馬心猿図」(後期)
雲龍釜 西村道也作
獅子蓋砂金袋水指 仁清
鉄糸目菱口銚子 仁清色絵鶏蓋添
唐物存星菊形盆 嘉靖年製(前期)
主な展示品 |
青磁四方獅子蓋香炉 中興名物 交趾台牛香合 嵯峨嵐峡図蒔絵中次(後期) 青磁雲鶴筒茶碗 騎牛帰家図茶碗 保全作 |
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※予告なく展示作品が変更になる場合があります。