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平成29年 春季展
「ひと目でわかる京焼300年の歴史
江戸時代のやきもの
―仁清・乾山窯と後期京焼の食器を中心に―」
京都のやきものは室町時代末頃には千利休の樂焼(聚楽焼)や古清水(粟田口焼)などが中心でした。江戸時代になると他の窯の影響を受けながらも技法やデザインに新しい工夫を凝らすなかで独自のやきものを作り出しました。
色絵や新たな造形を誇る御室「仁清窯」、兄の尾形光琳との共作で知られる「乾山窯」は高級食器としても高い品質を誇り、のちに「仁清写し」「乾山写し」など、これに倣ったやきものが現在でも作り続けられています。
江戸時代の後半になると、熟覧した文化の高まりの中で、さらに新たなデザインや技法の開発が精力的に進められました。京都で初めて磁器を焼き出した奥田頴川、中国の染付や赤絵を再現し、大津(滋賀県)の「湖南焼」などを興した永楽保全、仁阿弥道八、真葛長造など日本各地の窯に影響を与えた陶工、手捏ねの茶碗に自作の和歌を書き付けた太田垣連月尼の茶碗など、この時期の絵画を交えて京都のやきもの変遷を概観します。
会期 | 平成29年4月8日(土)~7月30日(日) |
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主な展示品 |
樂長次郎 黒茶碗 銘五月雨 仁清窯 信楽 獅子撮輪花水指 桂宮家伝来 本阿弥空中 芋頭水指 「雲州蔵帳」所載 乾山窯 銹絵染付春草文蓋茶碗 仁阿弥道八 雪竹絵手鉢 永楽保全 安南写蜻蛉文茶碗 |
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※期間中、一部展示替えがあります。
※都合により出品作品が変更になることがあります。